Garage JEST

 

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ザビエル。

1月のブログ『誕生日』で、発表をお約束したスプレー缶爆発事件。

お話ししましょう。

 

1998年1月。

JESTが今の場所(東郷町)に移ってくる前のこと。

 

あの頃は、社長のほかに従業員もいなくて、仕事の全部を社長が一人でやってた。

私は妊婦で、あと1週間で産まれるよって、その日の昼。

いつものようにお昼にお弁当を買いに出かけた私。

事務所に戻ると、

真冬の1月、キンキンに寒いのに、社長は頭から水道水をジャージャーかけていた。

 

『何やってんの??』

『爆発した。』

『何が?』

『スプレー缶。』

 

現在のように屋内作業場もなくて、真冬の青空作業・・・寒くて出が悪い塗料を温めようと、

携帯でしゃべりながらスプレー缶の底をライターで炙った末の大惨事。

(絶対にやってはいけません。の見本のような話だ。まったく。)

 

びしょ濡れの頭部。よくよく見てみると、顔がヤバイ。

『ヤケドじゃん。こりゃヤバイ。病院行かなきゃ。』

 

私の運転で近所の病院へ。

何度も言うけど真冬。私のクルマのヒーターは全開だった。

その温風が社長の顔面ヤケドに当たって、痛くてマジギレしてた。

右折でグズグズしてた前の車にもブチギレして、

私の運転なのに、助手席からクラクション鳴らしまくってた。

 

病院に着いて、ベッドに横にされた社長。

氷で冷やすだけの処置にこれまたブチギレ。

 

頭部あたりのシーツに炭?????

燃えた???髪の毛???

 

頭のてっぺんに毛がナイ。

燃えたんだ。

(ギャ~ハハハハハハハハハハハハハハハッ)←心の中で。

(ザビエルじゃ~ん)←心の中で。

 

顔面にヤケド。状況はまじヤバイ。けど、

ザビエル状態の頭部に、申し訳ないけど、大爆笑。

笑いに笑って、私は産んでしまいそうなぐらい笑った。

 

顔面のヤケドはかなりヤバくて、翌日、ヤケド治療で有名な中京病院まで行った。

そのお陰で顔に痕が残ることも無く、頭のてっぺんにも無事毛が生えて、今に至る。

 

東郷の事務所の地面には、今も、あの爆発で飛び散った銀色の塗料が

しゃがんだ社長のオケツ形のまま残っている。 

nori