私たちの新婚旅行は、ラスベガス~ロスカボス~ロスだった。
バハ・カリフォルニア半島の最南端にあるメキシコ・ロスカボス。
今までの海外旅行の中で、ロスカボス最高!!と私たちは思っている。
最大の楽しみは、カジキ目当てのトローリングだった。
早朝から船で海へ。メキシコ人の船長の案内で、カジキ釣りのポイントを目指す。
もしもカジキが釣れたら、10万円で剥製にして日本に送ってくれると聞いていたので、
社長は家のどこにそれを飾るか、船に乗る前から真剣に考えていた。
ビギナーズラックか?
社長のリールがギューギュー鳴り出した。
松方弘樹か梅宮辰夫か。そんな勢いでカジキと一騎打ちの社長。
『水かけろ!』の叫び声に、私は社長の頭に水をジャ~ジャ~かけたらしい。覚えがない。
『熱くなったリールにかけろ!』だったらしい。知るかッ!
社長。激怒。
はるか彼方水平線で、長い角のカジキがジャンプしてた。
ドキュメンタリー番組のワンシーンみたいな光景に二人して大興奮。
それが、社長の釣り糸の先にいたカジキの姿を見た最後だった。
あれが釣れてたら、今も家のどこかにカジキの剥製があっただろう・・・(釣れなくてヨカッタかも。)
(↓写真中央かすかに水しぶきが上がってるとこに社長のカジキが。)
初トローリングの釣果はシーラ2ひき・カツオ1ぴき。上出来じゃない?
カジキとのそんな興奮を味わったばかりに、次の日私が楽しみにしてたゴルフはキャンセル。
再びトローリングに行った。
『釣れるもんなら釣ってみなっ。ヘッッ』と言わんばかり・・・
カジキの姿は超近くにあったけど、カスりもしなかった。
(↓水面の黒く見えてるのがカジキの背びれ。)
話は長くなったけど、社長はカジキとそんな思い出があるだけに、
『いつかはカジキ』と思い続けて13年。
とうとう、三重県へ念願のカジキ釣りに行くことになった。
【カジキとの再会】へつづく・・・
nori